麻雀には様々なルールが存在します。
その中には通常の麻雀とは大きく異なり、刺激的なルールが存在するのはご存じでしょうか。
今回は実際に私が経験したことのある特殊ルール10選を紹介いたします。
この記事は以下のような方々におすすめです。
・最近麻雀にマンネリを感じている方
・刺激的なルールを求めている方
なお、本記事では特殊ルールの魅力を伝えるための記事ですので、
それぞれのルールの特徴を中心に紹介いたします。
細かなルールについては参考記事・動画を参考にしてください。
特殊ルール1:東風戦
主なルールは以下通りです。
・東4局にて終了
・ウマが通常より多い
誰よりも早くアガりきれ!一瞬で終わるスピードバトル
通常の麻雀の場合と異なり南場が存在しないため、あっという間にゲームが終了します。
一度もアガることが出来ないことが多々発生あります(笑)
東風戦の特徴は押し引きの難しさです。
局数が少ないためアガりの価値が相対的に高くなります。
親のリーチに1000点のテンパイで押し返すことも少なくありません。
通常ルールと(東南戦)と比べリスク承知で踏み込む場面が多くなります。
一方で、失点の罪も相対的に高くなるため繊細な押し引きが求められます。
ウマについては10-20や10-30が一般的かと思いますが、20-50のようにトップの価値を上げることでより刺激的なバトルが楽しめます。
時間の無いサラリーマンなどにおすすめのルールです。
東風戦について、堀内正人さんの動画がおすすめです。
堀内さんは歌舞伎町の東風戦の雀荘で数年間働いていた経験であり、誰よりも東風戦のことを熟知しております。
以下の動画で戦略について語っております。
特殊ルール2:東天紅
主なルールは以下通りです。
・1局精算の3人麻雀
・抜きドラは北とマンズ159計12枚
・ツモ時は得点2倍
殴り合いの応酬、刺激的なインファイトバトル!
通常の麻雀のようにウマ・オカは存在せず、いわゆる箱下(0点未満でゲーム終了)もありません。
1局精算を繰り返し点棒を争います。
得点計算が少し特殊です。1ハン1点、1ドラ1点で計算します。
例えば、抜きドラを2枚抜いた状態で以下の手をツモアガりした場合、ツモ1点+平和1点+ドラ1点+抜きドラ2点+面前1点+バンバン2点の計8点です。
※厳密には1ハン1点ではないのですが、説明のために細かなルールを省略しております。
※バンバンにて2点加算されるのはデフォルトです。そういうルールだと捉えてください。
また、東天紅はロンでもツモでも、相手からその点数をそのまま得ることが出来ます。
さきほど例の場合、ツモの場合はそれぞれのプレイヤーから点を得ることが出来るため、8点×2=16点の収入です。ツモが圧倒的に得です。
抜きドラ0ボーナス!カラスとは?
東天紅は抜きドラ12枚と非常に多いです。
大半の場合、最低1枚は抜くことができます。
そのため、抜きドラ無しでアガることが出来た場合はカラスと名の大幅加点があります。
加点はなんと30点。役満とほとんど変わりません。
長時間麻雀を打っていると相手のカラスを見逃してしまうことが多くなります。
ボーっとしているときに平和ダマなどのカラスに放銃すると発狂したくなります(笑)
以上が東天紅の特徴ですが、ここまでご覧になられた方は以下のように感じたのではないでしょうか。
ロンされてもツモされても失点が変わらないなら、このゲームにオリってあるの?
無いです。このゲームにオリはありません(笑)
基本的には手と手のぶつかり合いです。
相手からの先制リーチなどなんのその、ひたすら自分のアガりのために前進することが求められる非常に刺激的なルールです。
通常の麻雀に比べ運要素がかなり強く収支は上にも下にも大きくブレますが、それが東天紅の醍醐味です。
詳しいルールは以下に記載されております。
https://mjlocal.fandom.com/ja/wiki/%E6%9D%B1%E5%A4%A9%E7%B4%85
特殊ルール3:五等サンマ
主なルールは以下通りです。
・35000点持ちの完全順位制東風戦
・5の牌には赤牌金牌が1枚ずつ(計4枚)
・ドラは常時2枚めくり
・北は抜きドラ
・華牌4枚も抜きドラ
・白ポッチあり
・各種条件にてサイコロチャンス
完全順位制の刺激的な東風戦
順位に応じて、1位:+30、2位:0 3位:-30といったように収支が決定します。
上記の例であれば、80000点のトップも40000点のトップも+30に変わりありません。
但し、2位についてはクビという概念があります。
40000点以上の場合は+10、それ以外は-10といったように40000点を境に収支が異なります。
華牌は特殊効果
華牌には以下のような特殊効果があります。
春:抜いた華牌の数だけ祝儀がもらえる。
夏:打点が倍になる。満貫⇒跳満、跳満⇒倍満といったように打点上昇します。満貫以下は1ハンアップです。
秋:赤牌金牌がダブドラになる。以下のような手の場合5ピンが2ハンで平和ドラ2です。
冬:アリス
また、表ドラ裏ドラの場合も抜いた際と同様の効果を発揮します。
チップを強奪!サイコロチャンス
以下条件を満たした場合、サイコロを振ることができます。
・本役満
・リーチ即白ポッチ
・門前オールスター(赤赤金金)
・4華抜き
・4北抜き
サイコロは2個ぶりで、出た目の数だけチップがもらえます。
ぞろ目が出た場合はもう一度サイコロを振ることができます。
五等サンマの醍醐味はサイコロです。
筆者は1年ほど五等サンマを打ち込んでおりますが、もはやサイコロを振るために麻雀をしております。(笑)
超インフレ麻雀 高打点の殴り合い
ここまでの説明を聞いて感づいてる方も多いと思いますが、通常の麻雀では考えなれないほどの高打点麻雀になります。
特に華牌が凶悪で、夏を抜かれると最低でも倍満は覚悟する必要があり、三倍満・役満も頻発します。
親の夏抜きは恐怖以外の何物でもありません。
言い換えると、親さえ残っていれば常にトップの可能性があります。
オーラス80000点持ちトップで2000点持ちのラス親に逆転されるなど日常茶飯事です。
どんな特殊ルールよりも刺激的な特殊ルールだと筆者は思っております。
細かなルールについては以下Noteを参考にしてください。
https://note.com/fuji11485/n/nc892933af1c1
特殊ルール4:少牌マイティ
主なルールは以下通りです。
・原則は通常の3人麻雀と同様
・手牌は通常より1枚少ない12枚にて行う。足りない1枚はオールマイティ牌
足りない1枚はオールマイティ牌
言葉だけでは理解が難しいと思うので、実際に画像を使って例示します。
少牌マイティでは以下のように手牌に12枚しかありません。
以下の手について、待ちが分かりますでしょうか。
答えは36ソウ69ピン待ちです。
38ソウをツモったときは69ピン、69ピンをツモったときは36ソウをオールマイティ牌とします。
上記は簡単な例ですが、以下の手牌の待ちは分かりますでしょうか。
答えはピンズ全てと1ソウ待ちです。難しいですね。。
刺激的であるが上級者向き
慣れてくれば非常に楽しいルールなのですが、最初のうちは待ちの判別に非常に時間がかかるため、ゲーム進行が遅くなることが多々あります。
待ちが分からない場合はオープンリーチをして皆で待ちを確認するのもよいかもしれません。
少牌マイティは通常の麻雀に比べ愚形テンパイの価値が低いです。
愚形⇒好形に変化した際の待ち牌の数が劇的に変化するためです。
そのため、安易な先制愚形リーチは禁物です。
刺激的な特殊ルールである一方、実力差が反映されやすいルールです。
刺激的な付加ルール6選
ここからは各種ルールに付与することが出来る特殊ルールを紹介します。
普段みなさんが遊んでいるルールに付け加えてみてください。
特殊ルール5:インフレ祝儀牌
通常は5の牌に赤ドラを入れることが多いと思いますが、それに加えてさらに5の牌に祝儀牌を増やします。
私が実践している中でおもしろいと感じている祝儀牌をいくつか紹介いたします。
・祝儀枚数を通常の3倍にする
・2ハン、3ハンとする
・アガり時に祝儀数を倍にする
例)一発と裏3にてロンあがりした場合、本来なら祝儀4枚だが、これが8枚になる。
上記を組み合わせることでより刺激的な特殊ルールにすることも可能です。
都心部の雀荘であれば様々な色の祝儀牌が準備されていることが多いのですが、地方の雀荘であったり自宅での麻雀の場合は百均などで購入できるシールで代用することをお勧めします。
特殊ルール6:割れ目
割れ目の特徴は以下通りです。
・開局時に割れ目を決める(サイコロで決めることが多い)
・割れ目のプレイヤーは獲得できる得点が倍になる
・失点も倍になる
「THEわれめDEポン」という番組が有名なので知っている人も多いかもしれません。
割れ目のプレイヤーは得点も失点も倍になります。
良くも悪くも、他のプレイヤーから注目されることになります。
自分が先制できたときは嬉しいですが、相手に先制されたときは恐怖でしかありません。
相手の手配スピードを正確に測ることが重要となり、通常の麻雀では味わえない刺激的な特殊ルールです。
特殊ルール7:逆ポッチ
逆ポッチの特徴は以下通りです。
・リーチ後にツモった場合はオールマイティ牌となりアガり確定
・三色などの高めが存在する場合は高めの牌でのアガりとなる
・役に応じた点数を”支払う”
個人的に一番おすすめしたい特殊ルールです。
リーチ後にツモるとオールマイティ牌になる白ポッチはご存じの方がも多いかと思います。
逆ポッチの最大の特徴はツモった場合に失点になるということです。
リーチ後に絶対ツモってはいけない牌という、通常の麻雀では考えられないようなものです。
絶好調のプレイヤーが突如引く逆ポッチは絶頂です。
残り3人のプレイヤーは皆で喜びを分かち合います。(笑)
筆者が一番笑った実体験として、清一色テンパイの親がリーチ後に逆ポッチツモ。
さらに裏ドラが3つも乗る大惨事。3倍満36000点(12000点×3人)の支払いで終了したことがあります。
白ポッチと逆ポッチを両方入れることでより刺激的ルールとなります。
前述のインフレ祝儀牌同様に、百均のシールで代用しましょう。
特殊ルール8:フィーバーリーチ
フィーバーリーチの特徴は以下通りです。
・7の牌を暗刻で利用している際に可能
・リーチ後は他者は強制ツモ切り(実質アガり放棄)
フィーバーリーチは魔法の言葉です。
7の牌を暗刻で利用してリーチが成立した時点で、以降相手は強制ツモ切りになります。
たとえテンパイしていたとしてもアガり牌をツモ切る必要があります。
フィーバーリーチ成立後はリーチ者のアガりか流局しかないため、
リーチ成立時は全員の手牌をオープンします。
これは山に待ち牌が残っているか確認するためです。
待ち牌が残っていなければその時点で流局扱いとします。
自分が先制良形リーチを打ったとしても、追っかけフィーバーリーチには無力です。
筆者が友人と実施するフィーバーリーチ有の麻雀では罵詈雑言が飛び交います。(笑)
特殊ルール9:出目金
出目金の特徴は以下通りです。
・メンゼンアガり時にサイコロを2つ振り、出た目の数だけ祝儀
・ゾロ目が出た場合はもう一度触れる
・ピンゾロは20枚
・リーチ時の一発と三倍満は祝儀が倍になる
出目金は三人麻雀に付け加えることが多い特殊ルールです。
サイコロの出た目の数だけ祝儀を得ることが出来ます。
ゾロ目などにて枚数が激増するため、場は大いに盛り上がります。
私が経験した中で最も多い祝儀枚数は一発とピンゾロが複合した際の
(一発1枚+ピンゾロ20枚+5ゾロ10枚+56で11枚)×2の84枚です。(笑)
素点ではなく祝儀重視となるため、麻雀ではなくサイコロがメイン種目となります。(笑)
今までのルールとは刺激的の意味合いが若干異なるルールです。
特殊ルール10:差しウマ
差しウマは通常の得点のやり取りに加え、特定のプレーヤーとさらに得点をやり取りする特殊ルールです。
例えば、1位+30、2位+10、1位-10、2位-30という通常のやり取りがあったとして、そこからさらに特定のプレーヤー同士の素点を競い合い、多いほうに+20(少ないほうに-20)を加点します。
差しウマを握っていることは残りのプレーヤーに伝えないことがお勧めです。
筆者の経験上、伝えてしまうと残りのプレーヤーは気を使うことになります。
例えばどちらかが一方的に負けている場合、負けているプレイヤーに不利になる打ち方を極力避けるようになり、麻雀のゲーム性を壊す可能性があります。
また、四人麻雀の場合は差しウマ相手と対面に座ることをおすすめします。
上家下家となった場合、上家が圧倒的に有利になるためです。
まとめ
今回は刺激な麻雀ルール10選を紹介しました。
全て筆者は経験がありますが、どれも非常に楽しいルールです。
特に友人同士で実施する場合は非常に楽しいです。
だたし、あまりに刺激的なため喧嘩に発展する可能性があります。
みなさんはそのようなことがないように気を付けてください。(笑)
補足
・刺激的 特殊ルールがKWかと思いますので、各段落に混ぜ込んでおります。
・基本的なルールはある程度把握しているユーザが読者と想定しております。
そのため、基本的な麻雀ルールについては割愛している箇所が多いです。
・赤字と太字を使用しておりますが、以下通り使い分けしております。
赤字:ルールの肝になる部分は注意点
太字:筆者の感想(伝えたいこと)
不明点あればご教示ください。
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